プロフィール

フォトアルバム
スタッフ

我輩は影のオーナーである。名を「さちこ」という。
普段は地方都市にある本社社長室の座布団型デスクの上で 瞑想している。


時折、店の方から「視察に来い」との要請がある。面倒くさいことこの上ないが、従業員から献上されたホッケに免じて、行ってやることにしよう。

最近のトラックバック

もっとお店のブログを見る

« 2011年11月 | メイン | 2012年1月 »

2011年12月

2011年12月23日 (金)

従業員、季節の歌を口ずさむ。

さて、12月も半ばである。


外を見渡せば浮ついた景色。街には必然性の無い電飾が「これでもか!」と輝き、つがい達は用事を作ってはいそいそと街をうろつく……

そう、クリスマスシーズンの到来である。しかもクリスマスとクリスマスイブ、祝日までくっついて3連休だ。それはもう浮つくしかないだろう。


たとえ街中が盛り上がりきっていても我が店はいつも通り。
いつも通りでないものといえば、常連さんがキープのボトルに気合いを入れて書いてくれたサンタくらいだ。

毎年何となく通り過ぎているこのクリスマスシーズンではあるが、実は今年はこの時期を心待ちにしていたのだ。

事の発端は今年の夏、そう節電まっさかりの頃である。

節電に知恵を働かせ努力していたのはどの店も同じであろう。
わがマジョリカも極力電気を使わないように心がけていた。

エアコンを使わない、風鈴を吊るす、思い切って扇風機をエアコンと呼んでみる…数々の節電方法を実施したのち、あまりの残暑に耐えかねた従業員、あまりにしょうもない節電対策を考え出した。


「よし、冬の歌を歌って暑さをまぎらわせよう!」


…どうだしょうもないだろう。あまりにしょうもないので、私も皆様への紹介を避けていたのだ。


それから頓馬な従業員は、毎日すっとんきょうな曲を歌い続けた。

涼しげな曲を歌うのはいいだろう。それで暑さがやわらぐなら好きなだけ歌うがいい。
だからといって何故9月に「あわてん坊のサンタクロース」を歌うのだ。いくらなんでもあわて過ぎだ。これではもはや徘徊ではないか。


シャッターを開けながら、店の前を掃きながら、「あわてん坊のサンタクロース」を口ずさむ従業員に、世間の風は冷たかった。

通行人は「ん?」と言いたげな表情で従業員を二度見する。
小さい子供は怪訝そうな顔で従業員を凝視する。


私はこの4ヶ月間耐えに耐えてきた。
なぜか時節に合わないクリスマスソングばかりを歌い続ける従業員に。


いまこそ時は満ちた。
さあ従業員よ、存分に歌え!声高らかに!そして自由が丘の街中にクリスマスソングを響かせるがいい!!

ところが従業員は素知らぬ顔でこういった。

「何言ってるんですか~。
こんな寒いのに冬だの雪だの歌ったら余計寒いじゃないですか。
今後はホットに夏の歌を歌いますよ!あーなんか暑くなってきた気がする!」


現在、従業員のヘビーローテーションは「真夏の似合う海song」。
太陽を浴びながら、薄着で砂浜を駆けまわるような歌ばかりを歌っている。
聞いてるこっちが寒々しい。

私が何度言葉を尽くして止めても、従業員は今日も「青いサンゴ礁」何ぞを口ずさんでいる。まったく従業員の頭の中は常に春のようである。

マジョリカ のサービス一覧

マジョリカ