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我輩は影のオーナーである。名を「さちこ」という。
普段は地方都市にある本社社長室の座布団型デスクの上で 瞑想している。


時折、店の方から「視察に来い」との要請がある。面倒くさいことこの上ないが、従業員から献上されたホッケに免じて、行ってやることにしよう。

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2011年4月 4日 (月)

従業員の行為の意味

さて、今日も我が店は絶賛節電営業中である。

私は相変わらず高尚な思索にふけり、従業員は相変わらず間抜けである。


そんなある日、従業員が仕事前に腹ごしらえをしていた。
その日のメニューはほっけの塩焼き。店で出すものが半身だけ余っていたので、従業員たちの口に入ることになったのだ。


ほくほくとやわらかそうなほっけの白身。焼き上がりの香ばしい香りも食欲をそそる。

……食事も進み、そろそろ食べごろの温度になっただろうか。
私は従業員の足元に歩み寄り、一声挙げて自分の取り分を要求した。


別に、ただ単にお腹が空いたとか、おいしそうだからという理由では全くない。
お客様の口に入るものの品質をチェックするのも、オーナーの大事な職務である。そう、これは大事な仕事なのだ。

そんなことを知ってか知らずか、従業員は私を見下ろしながらにやにやしている。

「なんですかオーナー。もしかして、ほっけがほしいんですか?!
もーー、オーナーってばこんな時ばっかり寄ってくるんだから~」

「最近のCMでも言ってますよ!
“「心」はだれにも見えないけれど、「下心」は見える”って!!」


そういってけらけらと笑いだす従業員。

一体何が下心だ。このどこまでも頓馬な従業員め。
この店のオーナーたる私が、店で出す料理の質を検査するのは当たり前ではないか。
それをやれ「大食らい」だの「食べ過ぎだ」など、揚句の果てには「そんなに食べてばっかいるからお腹が丸くなっちゃうんですよ~」とまで言う始末。一体お前は誰に向かって口を聞いていると思っているのか。


「オーナーがすっごいデブ猫になったら、ダイエットにつきあってあげますよ~」
「いっそのこと今からダイエットしちゃいますか??」

こんな軽口を叩きながら、ほっけの身をほぐす従業員を横目に見ながら、私はつくづくと思った。


全く、“「思い」は見えないけれど、「思い上がり」はだれにでも見える”とはこのことである。


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