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我輩は影のオーナーである。名を「さちこ」という。
普段は地方都市にある本社社長室の座布団型デスクの上で 瞑想している。


時折、店の方から「視察に来い」との要請がある。面倒くさいことこの上ないが、従業員から献上されたホッケに免じて、行ってやることにしよう。

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2010年6月

2010年6月23日 (水)

自分探しと従業員と新レシピ

もう数週間も前のことで皆様ご存知の事と思うが、先日従業員がニューヨークから帰ってきた。


とりあえず本当の自分とやらは見つかったのかと聞いてみたら、「いや~世界を知ってひとかわ剥けてきましたよ~」とのこと。お前は自分を探しに行ったのか、皮を剥きにいったのかどっちなのか。

余談だが帰ってきた従業員は相変わらずへまばかり。何一つ変わった形跡はない。


いや、唯一変わったことと言えば、ニューヨークに行った従業員の一人が大分やつれて帰ってきたことくらいだ。その従業員はパンが食べられないのだ。(何でも、食べるとひどい胸やけをおこすそうである)


全く、従業員の頓馬さにはあきれるしかない。そんなところに本当の自分がいるとでも思ったのか。

そもそも、何故パンとコーラが嫌いで、醤油と緑茶と芋焼酎をこよなく愛し、しかもニューヨークに行くにあたって、おかき(もちろん醤油味)を大入り2袋も持っていこうとしてたしなめられた人間の本体が、ニューヨークにあると確信したのだろうか。


もう一人の従業員にしても、並みいる飲み物の中で最も愛しているのが「かつおだし」。ノリの佃煮の炊き方には一家言あるという人間だ。

何度も言うが、何でそんな従業員たちの本体が、ニューヨークの摩天楼の底の方に沈んでいると思ったのだ。
お前たちの居場所はどう考えても日本国内だろう。


そもそも「自分探し」という言葉も怪しい。
本当の自分を探して遠く異国に行くのもいいが、そんなパスポートとって飛行機乗って、デジカメ撮って浮かれ上がって観光名所の前でピースなどしている時に見つかる自分は、果たして「本当の自分」と言えるのだろうか。


いや、むしろ「本当の自分」とは一体何なのかというところから問いただしたい。
もし、従業員が「今の自分は本当の自分ではない」と言ったとしよう。
ではその場合、今私の目の前にいる従業員は何なのだ。影武者か。
この際だからはっきり言わせてもらうが、人一倍頓馬で間抜けな従業員にはスペアをつくって取っておくような価値はない。
私くらいの知性と品格を兼ね備えているなら話は別なのだが。


尚、唯一従業員がニューヨークで発見した「本当の自分」らしきものといえば、「やっぱり日本食が好きだった」程度のものだろう。
一週間の滞在中、従業員は朝ごはんに納豆ご飯ばかり食べていたらしい。
そのくらい国内で見つけられなかったのだろうか。


*****
そんな従業員だが、ニューヨークのとあるレストランで食べたサラダに感銘を受け、自らレシピを解析して再現していた。

従業員にも少しは見上げたところもあるではないか。
そう思って完成を待っていると、私の前に試作品が運ばれてきた。

「おまたせしました~!ひじきとクレソンのニューヨーク風サラダです!
ほんのりゴマの香りがアクセントですよ~!」


従業員よ、教えてほしい。これの一体どこがニューヨーク風なのだ。

このメニューは、従業員がアメリカンの風に吹かれたときなど、ふとした時にお通しに登場するであろう。
口にする機会に恵まれたお客様は、どうか私にどのへんがNYっぽかったか教えてほしい。

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