新たなビジネスチャンスの構想
先日、従業員が二人して、とある飲食店経営者のためのセミナーに行ったそうだ。
本当は私が行こうと思ったのだが、従業員から「流石に猫は…」と言われてはぐらかされてしまった。
私が猫であることくらい前々から知っている。それでも従業員よりはまともな頭脳と教養を持っているというものだ。まったくもって心外である。
それはともかく、従業員からセミナーの話を聞くと、何でも「現在の飲食店経営の現状分析」を中心とした、非常に意義深いものだったそうである。その場に私がいなかったのが残念でならない。
そこで、「予約の多い月、少ない月」についての言及があったそうだ。
やはり歓送迎会の多い3,4月に予約が殺到するそうだ。これは私も実感として感じるところがある。他の月にもこのくらい予約があればと思ったことも何度もある。
そこで、私はふと気付いた。
他の月にも、歓送迎会に負けないような飲みのきっかけを作ればいいのだ。
例えば歓送迎会の多い3,4月の次の年、5月には「こんなはずじゃなかった! 上司・上役による今年の新入社員対策討論会」を開催。
研修が一段落する、そして雨がちで気分も滅入りがちになる6月には、「こんなはずじゃなかった! 新入社員がわずかに残る夢と照らし合わせつつ、現実社会の厳しさを語り合う会」。
そして真夏の暑さにビールがおいしい8月には、まだ学生気分の抜けない若手社員による「8月だけど休みじゃない!ビールと枝豆片手に学生時代の夏休みを懐かしみつつ浮かれ騒ぐ会」を大々的に執り行うのだ。
なんということだ。今の間にもう3つも新たなビジネスチャンスが生まれてしまった。これだけビジネスチャンスがあれば、不況など恐るるに足らずだ。
そして何よりすごいのは、従業員の曖昧模糊とした話から、これだけのビジネスチャンスを作り出した私のこの才能である。
やはり私がいれば、このマジョリカは不況などどこ吹く風である。
次回のセミナーの講師は、きっと私に違いない。今から何を話すかしたためておかねば。
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