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我輩は影のオーナーである。名を「さちこ」という。
普段は地方都市にある本社社長室の座布団型デスクの上で 瞑想している。


時折、店の方から「視察に来い」との要請がある。面倒くさいことこの上ないが、従業員から献上されたホッケに免じて、行ってやることにしよう。

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2008年8月

2008年8月25日 (月)

従業員の災難

さて、8月も終わりが近づいている。

世間では夏休みの終わりなどと言って騒いでいるが、たとえ夏休みがあろうと週末であろうと、ゆったりと思索にふけるという私の日々の過ごし方は変わらない。

私に言わせれば、夏休みごときで浮かれ騒ぐなど愚の骨頂。日々の生活に余裕がない証拠である。一日優雅に木陰でまどろむ私のように、世間にももっと余裕をもってほしいところである。

さて、我が店の従業員もそんな夏休みに浮かれる愚か者の一部らしく、この週末を使って旅行に行ったそうだ。 一人は茨城の水戸に4泊し、もう一人は静岡の下田に一泊した。

ところが従業員の旅行中、茨城で震度四の地震が起こったのだ。

旅行から帰ってきた従業員曰く「入浴中だったが、ホテルの風呂がきしんだかと思った」のだそうだ。 ホテルのエレベーターも止まってしまい、6階に泊まっていた従業員は苦労したようである。

そんな話をしながら静岡に出かけた従業員の帰りを待ったのだが、いっこうに従業員が帰ってこない。

結局従業員が帰ってきたのが深夜1時半。 早速オーナーたる私を待たせた理由を問い詰めた。 すると従業員がぐったりした声でこうつぶやいた。

「大雨で電車が止まった…………」

気象情報を見てみると、なるほど従業員が出かけた先のみがピンポイントで濃い雨雲に覆われている。 その大雨で電車が途中で止まってしまい、結局タクシーで大きな駅まで戻り、そこから新幹線で帰ろうとするも、その新幹線も途中で動かなくなる。 そしてそのまま熱海の付近で3時間ほど立ち往生し、東京についてからタクシーを使って帰ってきたというわけだ。

二人の従業員に相次いでこのような災難が降りかかるとは、やはり彼らの日頃の行いの賜物だろうか。 せいぜいつまみ食いを慎み、私にもっとしゃけやほっけを献上するがいい。

2008年8月19日 (火)

久々の休暇

さて、先日さる地方都市に行った。

緑多く爽やかな田舎では、私の思考も冴えわたり、充実した日々を過ごせた。

だが、私はそこでふと思い当った。

私は少し働き過ぎではないかと。

たまの休暇で訪れた異郷の地ですら、私は日々思索を深め、気の休まるときもない。 十分な休養には心身ともにリフレッシュさせ、新たな活力を生む効果があるという。 そう思い、私は思い切って一日休暇を取ってみた。

別荘の涼しい一角に陣取り、思い切り怠惰に惰眠を貪ったのだ。

別荘は自由が丘の店よりも格段に涼しく、畳も毛皮に冷たいため、横たわるだけで気分が安らぐ。

ああ。たまにはこうして思い切り怠けてみるのもいいものだ。 そう思いながら畳の感触を楽しんでいると、従業員からふと声をかけられた。

「全く。オーナーはどこでも同じ過ごし方なんですね。いいなあオーナーは。いつでもどこでもうだうだごろごろできて。代わってほしいですよ。」

私が思索にふける様と、惰眠を貪る様の区別もつかないなんて。 全く頓馬な従業員だ。従業員にはもっと物の本質を見極める慧眼を備えてほしいものある。

2008年8月18日 (月)

田舎での過ごし方

先日さる地方都市で休暇を楽しんできた。

地方都市を巡視してみて思ったのだが、やはり我が街自由が丘よりは格段に田舎である。

拠点となる別荘から少し行けば田んぼや畑が広がっており、何より別荘にも広大な庭がついているのだ。巨大な桜の木まで植えられている。

さて、私はそんな庭や、庭の木に群がる蝉たちには少しも目もくれず、田舎の涼しい風の中で、ゆったりと思索を深めていた。暑い夏の日に外に出て体力を消耗するなど、愚の骨頂であろう。

私が庭に生えている木に登り、挙句蝉を捕まえようとして逃げられたなどということは断じてないのである。

断じて。

2008年8月17日 (日)

久々の遠出

先日、店を休んでさる地方都市に行ってきた。

従業員は盆行事だのと難しいご託を並べていたが、多分慰安旅行か何かの一種だろう。

ところで、久しぶりに自動車になど乗ってみたが、あれは非常に不快な乗り物である。 揺れが激しいし妙なにおいがする。

それに何より従業員が私を狭い檻に閉じ込めてから乗せるのだ。

オーナーたる私を閉じ込めるなど何たる横暴。私を閉じ込めるより、浅薄で頓馬な従業員たちこそ、檻に入って運ばれるべきだろう。

猫である私よりもがさつで乱暴な犬だって、車内に野放しのまま乗せられ、窓から顔を出してはしゃいでいるではないか。なのに何故私はこんな狭い檻に閉じ込められねばならないのだ。理不尽だ。

私はもう車などには乗りたくない。

たとえ車に乗るとしても、あの無骨で狭い檻にだけは入れられたくないものだ。

2008年8月 5日 (火)

最近の天候

最近、天気が安定しない。 少し前は晴れたかと思えば雷が鳴り始め、そして、空は暗いのに雨はほとんどパラリと降る程度、と非常にはっきりしない天気が続いた。

今日も今日で空は薄曇り、雷はどこからかゴロゴロと鳴り響いてはいるものの雨はパラリとぱらつく程度。

私は何事もはっきりしない事が嫌いである。空も暗くなる以上、雨の一つや二つどさっと盛大に降ってほしいものだ。

…ところが。 そう呟いてからしばらくも経たないうちに、従業員が出先から帰ってきた。 窓の外には雨など降っていないのに、何故か全身ずぶぬれ。 「一応、念のため」といって持っていった傘からは盛大に水滴が滴っている。一体何があったのだろうか。

「いやー、自由が丘は全然雨降ってないですけど、私の出先はもうすごかったですよー、雨。 乗り換え駅の渋谷についた時点でもうすごい雨で、出先についた時点ではもう前も見えないくらいでしたよ。 出先の近くにあった公園なんてまるで沼。同じ東京でもすごい違いですねー。」

そういいながら従業員は、出先の窓から撮った写真を見せてくれた。

「雨が凄すぎて景色が霞んでるんですよー」

とのこと。

従業員も言っていたが、同じ東京でも、ここまで気候に差があるとは…。

方々で凄まじい雨の猛威が牙をふるう中、自由が丘がここまで穏やかな天候に恵まれたのも、やはり私の日々の行いの賜物というべきであろう。

2008年8月 3日 (日)

夏の風物詩

「今日、花火大会に行ってきたんですよー。」

従業員が携帯電話を見せながら、浮かれた声で報告してきた。 携帯電話を見ると、そこには黒い夜空に浮かぶ沢山の光の粒が、花のような形をかたどっている。非常に美しい。

私が写真をじっくりと鑑賞している傍らで、従業員は花火大会とやらの感想を滔々と語り続けた。

「花火綺麗でしたよー。すぐ消えちゃうから目が離せなくて。 あと、やっぱり魅力はあの"どんっ"という、お腹に響く音ですよ。 枝垂れ柳みたいに、花火が尾を引いて落ちて行くのもいいですよねー」

一瞬だけ光り、 轟音を立てて、 地上へと落ちていく……。

何ということだ。 話だけ聞いていると、花火は前従業員が怖がっていた雷と全く同じではないか。

なのに片方は家に閉じこもって避けたがり、もう一方は遠出までして見に行くとは、人間とはわからないものである。

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