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我輩は影のオーナーである。名を「さちこ」という。
普段は地方都市にある本社社長室の座布団型デスクの上で 瞑想している。


時折、店の方から「視察に来い」との要請がある。面倒くさいことこの上ないが、従業員から献上されたホッケに免じて、行ってやることにしよう。

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2008年2月

2008年2月13日 (水)

バレンタインを控えて

最近製菓用品やら板チョコなどが安く売られているようだ。 近所のスーパーでも、屋外に特設コーナーが設けられていた。 いつもは店舗の片隅で地味に売られているだけのものが、一体何故こんなにも突然に脚光を浴びるようになったのか。

「明日14日はバレンタインデーなんですよ。女性が好きな男性にチョコレートを渡す日です」

なるほど。若者は皆その舶来の習慣に乗っかっているのか。 よし、従業員。我が店にもバレンタインデーに若者の心を掴むような商品はないのか!

「あるにはありますけど…これはなぁ」

何だ。あるなら遠慮せずにいったらどうだ。 私はそんなに狭量ではないぞ。

「コアントローショコラっていうカクテルがあるんです」

コアントローとはオレンジの皮のリキュールらしい。 それをホットチョコレートの中に混ぜる。 おお。寒い冬に暖かいチョコ。暖かなメニューは冬場にぴったり。 そしてふわりと香るオレンジの香り。 喜ぶ乙女の姿が目に見えるようだ!良い商品があるではないか従業員よ!

「じゃあ…実際に見て見ますか?」

目の前にコアントローショコラが運ばれてきた。 何だこの匂いは。甘い。甘い。とにかく甘い。匂いだけなのにねっとりと腹にたまりそうだ。 なぜ匂いだけなのにこんなにも糖分が過剰なのだ。理不尽だ。

「そうなんです。そのカクテル、試飲のときにも言われたんですけど…酒と思えないほど甘いんです」

そ、そうか。 このカクテルを頼むような甘味好きの猛者が我が店を訪れてくれるといいが…。

なお、同じコアントローを使ったカクテルでも、トニックウォーターで割った「コアントロートニック」は大人気らしい。 オレンジの持つ爽やかな風味と甘味、そして独特の苦味が、飾りの無いトニックウォーターによって引き立てられているそうだ。 甘すぎず、でしゃばり過ぎないその味は食事との相性もいいとの評判だ。

…そうか。我が店はバレンタインに便乗することは不可能なのか。

「あ。そういえばもう一個だけバレンタインっぽいメニューありますよ」

何っ!何故それを早く言わんのだ!さあ言ってくれ。そのメニューは一体何なのだ!!

「チョコレート」 。

…さて。明日はバレンタインである。しかしわが店はそんな舶来の軟派な行事に踊らされたりはしない。

ただ、もしも温情ある方がここを読んだなら、可哀想な従業員に何か贈ってやるのも一興であろう。 そして私へのプレゼントももちろん大歓迎だ。 ただ、その際はチョコはやめて魚にしてほしい。 味付けされておらず、尚且つ温度も適度な刺身が最も望ましいが、なんなら鰹節でも大いに結構だ。

心優しい皆様の訪れを期待している。

2008年2月11日 (月)

さらに寒い時期の食べ物

最近になって、また雪などが降ったようだ。 もう立春も過ぎたというのに、腹立たしい奴らだ。 制裁を加えてやりたいが、寒い時期は屋外に出るのは賢明なもののすることではないので、もう少し暖かくなってから反撃をしてやるつもりである。

最近になって従業員が見慣れぬものを煮込み始めた。 やたら茶色い汁で全体的に茶色い具を煮込んでいる。鰹節のような風味豊かな香りがしている。何だこれは。

「これはおでんです。最近寒い日が続いてるので作ったんです。 とろ火でじっくり煮てるんですよ。」

近づいてみると鰹節だけでなく昆布のような香りもする。 汁についてはもうわかった。 だが中に浮いている全体的に茶色い具は一体何なのだ。

「色々ですが、卵とかちくわぶなんか人気ですね。 我が店オリジナルの具だと、油揚げの巾着のなかに具沢山の鶏団子を詰めた奴があります。 粒胡椒がたっぷり入っていて爽やかな後味ですよ」

ほう。なるほど。ではその他大勢のふよふよ浮いているものは何なのだろう。

「大体練り物ですねー。白身魚のすり身が材料のものとかが多いですね。 特に魚河岸揚げなんておいしいですよ」

魚の白身がたくさん…。 どうやら私としては鍋よりもおでんの方が口に合いそうな気がする。

早速食べてみた。鰯のつみれとかいうものだ。

… ……。 何故人間は、わざわざ美味しいものをこんなにも凶暴な温度にしてから食すのだろう。 人間は美味しい食べ物を発掘する能力には長けているようだが、それを美味しく食す能力は我々猫の方が上であるようである。 あぁ、まだ舌が熱い。これだから人間の食べ物は……。

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