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我輩は影のオーナーである。名を「さちこ」という。
普段は地方都市にある本社社長室の座布団型デスクの上で 瞑想している。


時折、店の方から「視察に来い」との要請がある。面倒くさいことこの上ないが、従業員から献上されたホッケに免じて、行ってやることにしよう。

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2008年1月

2008年1月29日 (火)

寒い時期の食べ物

だいぶ峠は越えたようだが、まだ寒い季節が続いているようだ。

尚、私にとっては4月上旬までが「冬」という認識である。 屋外の陽だまりで優雅に昼寝できるようになるまでが冬なのだ。異論は認めない。

寒い時期には熱い食べ物を食べて暖を取るのが人間たちの流儀であるらしい。 私はそのように凶暴な温度を持った食べ物などは決して口にしない。 食べ物で暖を取らなくても、私には暖かな布団もあるし毛皮もある。

そういえば従業員よ。我が店には暖を求めてやってくる客の心をわしづかみにするようなメニューはないのか。

「ありますよ。冬限定で湯豆腐出してます」

ほう。湯豆腐とは、かの豆腐と昆布を同一の鍋で煮立てたという質素な料理のことであるな。 私の中にある湯豆腐の知識はこの程度だ。湯豆腐の中には私の心の琴線に触れるような具は入っていないのだから。 では従業員よ、私に是非湯豆腐を見せてみろ。

「これです。」 

従業員の持ってきた鍋の中には、豆腐をはじめ、水菜、舞茸、ねぎ、挙句に鶏団子まで入っていた。 くらくらと煮える鶏団子の香りが食欲をそそる。

それはそれで結構なのだが、従業員よ。これは世間一般では鍋というのではないか?

「いえ。湯豆腐です」

そうはいっても、この具材の豊富さは鍋以外の何者でも…

「いえ。湯豆腐です」

いや。この鍋を否定したいわけではないのだ。むしろ従業員よ。私はこの鍋を高く評価したい。だが従業員よ、これはどう見ても鍋…

「湯豆腐です。」

…。 この鍋の見所は何といっても鶏団子であろう。冷めにくいのが難点だが、中々食べ応えのある大きさである。 しょうがの香りもまた清々しいものだ。 豆腐も中々贅沢なものを使っているようだが、私は豆腐などという軟弱な食べ物は食べないのでわからない。

皆さんも是非食べてみて欲しい。 そして皆さんどうか従業員に言ってやってほしい。これは鍋だ、と。

2008年1月25日 (金)

幻のスイーツ

我が店のある町、自由が丘は全国屈指のケーキ屋激戦区らしい。 なるほど店の近所にも、「スイーツフォレスト」たるメルヒェンワールドがあるわけだ。 他にも老舗や新規の店など、かなり多くのケーキ屋がひしめいている。 まぁ、我が店は居酒屋。こんな激しい戦いに加わるべくもないが…

「あ、うちも一個だけありますよ。ケーキのメニュー」

何!我が店にもそんなメニューがあったのか。

「えぇ。お店にかかってるホワイトボードにたまに"チーズケーキ"って書いて ありますよね。あれです。」

試食した従業員に感想を聞いてみると、ぷるぷるとしたなめらかなレアチーズケーキで、さくさくとした台の塩気が心地よいらしい。 飽きの来ない甘味で、コーヒーとよくあうとは別の従業員の談だ。

私はケーキなどという軟弱なものは食べないのでわからないのだが。 そもそも、私は生クリームなどという、あのうわついた軽薄な代物が好かないのだ。甘たるくて腹にたまる。 その点このケーキは、余分な装飾もなく、質素且つ堅実なたたずまいで、とりあえず及第点といったところか。

従業員が気まぐれにしか作らないので、たまにしか店に出ない。 見かけたら幸運とでも思って頼んでくれると良いと思う。

2008年1月20日 (日)

受験生に向けて

昨今、「サクラサク」だの「合格」などといった言葉の入った商品をよく目にする。 桜の時期もまだなのに、いったいどうしたことか。

「あー、今は受験シーズンですからね。希望の学校への合格を祈って、そういった験を担ぐんですよ」

…なるほど。受験生がそういった商品を喜んで買っていくのだな。

よし、じゃあ早速わが店でもキャンペーンを組んで、受験生を呼び寄せようではないか! では従業員、何か我が店のメニューで何かいい語呂合わせはないか!

「ん~、豚の角煮を5つ盛って、"合格煮"とかですか…?」

なるほど。中々良いではないか。ただ、受験真っ只中にそんな大量に肉を貪るような奴がいるのか…?

「じゃあ試験に大当たり!で"あたりめ"」

それは酒のつまみではないか。それだけ頼んで帰る奴がいるか。

「メンチを切って試験に勝つ!で、"メンチカツ"!」

メンチを切ってどうする!しかも「メンチ」とは、お前の言葉遣いのセンスは昭和かっ!

「カルーアミルクを飲んで、試験にうカルーアミルク!」

おい従業員よ。だんだん語呂合わせが適当且つくだらなくなってきているぞ! こんなもので受験生の心をつかめると思うな!次!

「これを飲んで試験に勝ちすぎるそーだ。で"カシスソーダ"!!」

微妙な上に語呂合わせが苦しすぎる!座布団没収!

「前日に やった範囲が ディタ(出た)ソーダ  …ディタソーダ!」

五七五調にしてもだめなものはだめだ!従業員よ、お前ら大喜利やって遊んでいるのではないのだからな!もっと真面目に考えろ!!

**** 万策尽き、従業員の間に沈黙が広がる。 そのとき従業員がポツリとつぶやいた。

「でも、現役の受験生って未成年だから、お酒とか飲めないし、うちの店には来ませんよね…。」

受験に挑む若人達よ、現役浪人問わず、ぜひとも頑張ってこの苦難を乗り越えていただきたい。 そしてもし、我が店の近隣の大学に合格した暁には、是非我が店の扉をくぐってほしい。 (もちろん、遠方からのお越しも大歓迎だ。)

健闘を祈る。

2008年1月14日 (月)

晴れ着舞う一日

毎度毎度寒い寒いと書いているが、今日は特に寒い。

外の寒さを体感し、室内の暖かさを再認識するために少し外に出たのだが、今日はなにやら華やかな服を着た人が多いようだ。

従業員に聞くと、今日は「成人の日」といって、半人前だった若者達が大人になるための通過儀礼らしい。

私が見た華やかな服は「振袖」といい、日本の未婚女性の正装だということだ。 あの華麗且つ落ち着きのある美しい柄は中々見ごたえがあった。眼福というものであろう。

ところで成人式に向かう者達は、随分と若く見えた。一体幾つくらいなのだろう。 豊富な人生経験を持つ私ですらまだ4年しか生きていない。 彼らはまぁ生後1年ちょいといったところだろうか。

「暴れる人もまだ多いみたいですねー。みんなもう二十歳なのに…」

ちょっ、ちょっと待て!今二十歳と言ったか! 20年といえばもう老齢ではないか。それでまだ一人前になったばかりとは、人間とは奥深いものである。

そういえば従業員よ。お前は今幾つなのだ?

あんなに若い新成人が20年も生きているのだ。まさか30年、40年と時を重ねているのでは? だとしたら私よりも年配というよりもむしろ国宝級の長寿ではないか。 私はそんな老人をこき使い、自分の元で働かせているのか…。

従業員をものすごく問い詰めたいのだが、怖くて聞けない。怖すぎて聞けない。

2008年1月13日 (日)

寒い日の過し方

最近めっきり寒い日が続いている。(お陰で文をしたためても、筆を取るまでに至らないのだ)

今日などは最低気温が1度であるというではないか。 まぁ私はこんな寒い日に外出などしないので、外の最低気温など全く関係ないのだが。

私の部屋は常時ストーブが付いており、暖かな空気が充満している。 そして何より常に布団が私に付き従っており、暖かいことこのうえない。 最近の気に入りの寝床は、押入れの中(衣類やタオル類がふかふかと気持ち良い)と、やはりベッドにつまれた布団の上だろう(やはり羽毛とはいいものである)。

今日も日ごろの疲れを癒すべく、押入れの中で休んでいると、何と従業員が私を抱き上げ、無理矢理膝の上に私を乗せてくるではないか。

何をする、従業員。

オーナーに対するこんな横暴が許されるとでも思っているのか。

「あー、オーナーの毛皮はあったかい。さっきまで水仕事していたから手が冷えちゃって。」

私は全然暖かくなどない。寧ろ従業員の冷えた(しかも若干湿った)手が私の毛皮に当たって非常に不愉快だ。

この前、久しぶりにテレビなどという代物を見ていたら、「猫を抱くと省エネ」などと抜かしている宣伝があった。 しかも、その言葉を発していたのは同じ猫である。

人間たちよ、よく覚えておくがいい。

猫を抱くと暖かいのは人間だけで、猫は全く暖かくないのだ。

猫代表としてとして言わせてもらえば、ストーブの付いた、布団と鰹節のたくさんある静かな部屋に放置しておいてくれればそれでいいのだ。

2008年1月 7日 (月)

謹賀新年

随分長いこと筆を取る事ができなかった。

まあ、この寒い中、布団やストーブから離れるのは愚の骨頂。 ましてや、こたつを這い出て文をしたためるなどもってのほか。 仕方なくこたつの中で思索に耽っていたというわけだ。 …決して好きで引きこもっていたわけではない。

さて、冬の寒さに乗じてこたつの中で過していた間に、世の中に随分とネズミが増えたようだ。

我が家に届くはがきや新聞、それにテレビにまでしゃしゃり出ている。何ということだ。

従業員に聞くと、今年はどうやらネズミの年だというではないか。

それ以前にも、海外から出稼ぎにきたネズミが城を建てて、でかい顔して住んでいるというではないか。

ネズミの侵略を食い止めることすらできないとは、人間はやはり頼りにならない。

やれやれ。今年は、オーナー業務の他に、ネズミ討伐にも忙しくなりそうである。 さっそく爪をといで、明日からの闘いに備えるとしよう。

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